オウン銀行の口コミや評判

口座や定期預金の補足

オウン銀行の評判や口コミと口座保有者が思う実際のところ

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フィリピンの銀行で年利約10%の定期預金が組めるらしい」という情報を聞いてオウン銀行に関心を持ったものの、「実際のところオウン銀行の評判はどうなのか?」「ちょっと口コミ情報を調べてみよう!」と気になって当ページへ来られた方へ。

確かに、ネット上の情報だけでは不安になるのも無理はありません。ネットには怪しい儲け話や投資詐欺など有象無象で溢れていますから。

私は仕事でフィリピンの企業とも取引があって出張する機会がよくあるため、どのような国か実情をある程度把握しています。良い面も、もちろん悪い面も。その両面を踏まえつつ、フィリピンの金融や銀行制度、そしてオウン銀行の役員の方々から直接確認した高金利の根拠などを総合的にみてうまく付き合えば一切問題ないと判断して、現在は2口座で定期預金を組んでいます。

しかし、もしもまったくフィリピンに縁がなくネットで情報を調べているだけなら、「本当かな」と疑ってしまうのも当然だと思います。

オウン銀行は実在しているのか?

そもそもオウン銀行は存在しているのか?

仕事の出張時に空き時間で本店まで行ってきました。

オウンバンクの本店

結論から言えば、オウン銀行はもちろん存在していますし、フィリピン国内で60年以上営業している"普通の銀行"です。

「ちゃんとあるのか」を確かめるには現地へ行って自身の目で見るのがベスト。日本からフィリピンまでは約4時間、オウン銀行があるカヴィテシティまではマニラから高速で1時間半ほど。(料金所を3回通って往復266ペソ=約550円、ガソリン代は約1200円ぐらいでした)

ですが、わざわざ行って建物を見るまでもなくインターネット上からでも客観的な情報を確認できます。フィリピン政府の中央銀行のウェブサイト(http://www.bsp.gov.ph)へアクセスし、「own bank」や「Rural bank of Cavite city」と検索してみてください。情報が登録されていることが分かります。

オウンバンクのフィリピン中央銀行の登録情報

また、フィリピンの銀行には日本と同じようにペイオフ(預金保護)があり、万が一銀行が倒産しても国が全部または一部を返金します。フィリピンの銀行はこの制度への加入が義務付けられているため、その預金保護機構のウェブサイト(http://www.pdic.gov.ph)でも、サイト上の「Risk Mitigation」→「List of Banks」→「Rural Banks」で表示されるPDFファイルのリスト179番(2019年3月時点)にOWN BANKと記載されています。

オウンバンクはペイオフ加入済みの正規の銀行

(PDICに加入しているルーラルバンクのリスト抜粋)

これらのウェブサイトはどちらもgov.ph(Government Philippines:フィリピン政府の意味)を持つURLで、完全に公的なものです。このウェブサイトの情報は詐称することができませんから、オウン銀行は100%存在していることが分かります。

オウン銀行は詐欺なのか?高金利は怪しい?

最近は、ポンジースキーム(高い配当をうたってお金を集め、そのお金から配当を払って運営しているように見せかける実態のないマネーゲーム)の話が頻繁にあります。

オウン銀行も「年利10%」という金利から、一部ではそうした怪しい詐欺と同じだとみなされているようです。

私もその可能性を少し考えました。ただし「フィリピンの銀行で年利10%前後」という金利そのものに対しては特別に怪しいという感覚はありませんでした。

確かに、フィリピン国内のBDO、BPI、メトロバンクなどの商業銀行(Commercial Bank:コマーシャルバンク)という形態の大規模な銀行の一般的な定期預金の金利は1~2%台です。

一方で、セブ島のSun Savings bankのような貯蓄銀行(Thrift Bank:スリフトバンク)と呼ばれる区分の銀行や、オウン銀行が該当する地方銀行(Rural Bank:ルーラルバンク)は4%~8%台の定期も珍しくありません。これらの情報は、オウン銀行とは一切関係のない現地の知人からも話を聞きます。

貯蓄銀行の定期預金金利レート

(Sun Savings Bankの定期預金の金利レート)

それぞれの銀行の経営方針と事業モデルが異なるため、銀行・預金額・年数に応じて金利に大きな開きがあるのはごく一般的なことです。

金利だけをみればモンゴルには年利15%、アルゼンチンには20%の銀行も実在します。(ただしこれらの銀行は現地通貨建ての預金で、インフレによって実質的価値はそこまで増えません)

カンボジアには6%を超えるドル建て定期預金もあります。(魅力的ですが、預金保護制度はありません)

今後の経済発展が見込まれる地域では、このような高い金利が設定された銀行が多数あります。

また、足元に目を向ければ日本も高度成長期だった50年ほど前は似たような金利でした。(1974年のゆうちょ銀行の3年定期は8%。当時の平均年利は約6%)

現在の日本の定期預金の平均年利が0.1%や0.3%しかないため、今の日本を基準に比較すると「年利10%」という響きは怪しいかもしれません。ですが、そもそも国によって経済状況(資金需要)が異なりますから日本の現状を当たり前だと考える必要はありません金利が数パーセント単位で違うこともごく普通です。

オウン銀行の口座を日本人が開設できる理由

日本人がオウン銀行のようなフィリピンの田舎の銀行口座を作って定期預金できるのはなぜか?

最初に話を聞いた際は、香港のHSBCやシンガポールのDBSなどの銀行口座が現地に住んでいない国外居住者でも口座開設できるのと同じだと考えていました。生活のためや事業のために口座を開くのは一般的な話ですから。

しかし実際は少し違いました。

オウン銀行はフィリピンの小さな地方銀行であり、もともとは現地人向けのサービスしかありませんでした。日本人を含む外国人向けのサービスを始めたのは2016年からです。

フィリピン国内でレンディング事業(企業や事業主向けの担保付き融資事業)を長年展開していた日本人経営者が役員に入って経営権を取得し、それまでの現地人向けサービスとは別で新しく米ドル建て特別金利預金の窓口が作られました。

この経営体制の刷新によって、日本人含む外国人でも口座開設できるようになったという経緯があります。(新しい特別金利の定期預金は、フィリピン国籍及びアメリカ国籍者は申し込みできません。アメリカ国籍者が対象外なのは、FATCA:外国口座税務遵守法の関係により)

「日本人をターゲットにした詐欺ではないのか?」とご質問をいただいたことがあるのですが、米国籍者や米国のグリーンカードをお持ちでなければ日本人以外でも口座開設できるようです。

そして、この新しいサービス開始以降は海外口座開設サポート業者がオウン銀行も選択肢の一つとして提案するようになり、その一つを使うとネットから申込書を作って現地へ行かずに自己完結で手続きを完了させることができます。

オウン銀行の評判と口コミは?実際はどうか

ネット上のオウン銀行に関する評判や口コミは賛否あるようです。

そのうちの否定的な意見をみてみると、口座を作らずに憶測で語っているものや、一般論ばかりのように見受けられます。年利10%なんてありえない、と。あるいは、あまり関係のない否定的な話で関心を誘い、別の投資案件を提案するものもあるようです。

不安で調べているのですから、「危ない」と言われたら「やっぱり!」となりますよね。

Googleマップで見るオウン銀行の本店があまりにも古びた建物で信頼性に欠けるという声もあります。

これは正直なところ、実際に現地にあったのもそのままでした。

しかしこの建物と外観と、オウン銀行が高金利を還元できる根拠には何ら関係はありません。また建物で言えば、バックオフィスはフィリピンでもっとも安全で近代化されたBGC(ボニファシオ・グローバル・シティ)にもあります。

オウンバンクってどんな銀行?

悪評に対し、オウン銀行が良いとする意見や口コミは「ペイオフ(預金保護)がある」「すでに金利を受け取っている」などの事実が見られました。

銀行が万が一破綻した際に国が預金を一定額まで返金するペイオフ制度は、オウン銀行の良し悪しとは一切関係がない完全なる事実です。

すでに満期を迎えている口座保有者に金利が支払われているのも確認しています。

つまり、オウン銀行が怪しいか詐欺かという話以前に、国の制度として預金の一部は保護され、その上で問題なく預金者には金利が出ているというのが実状です。

フィリピンの現在と高金利

フィリピンにご縁がない方に、国の状況について私見も書いてみます。

フィリピンは今大きく成長しています。

人口が増えてマニラの街は活気にあふれ、出張のたびに整備が進んでいて驚かされます。人々は勤勉で優しい。

確かに、田舎へ行けば昔ながらの煩雑とした途上国というイメージのままです。以前は私もそのイメージが強く「フィリピンって大丈夫なの?」という印象を持っていましたが、仕事で渡航して関わるようになり、以前に比べて印象がガラッと変わりました。

ショッピングエリアのマカティや、オウン銀行のバックオフィスがあるBGCエリアなどは日系企業の進出も多く、もはや日本と変わらないほど(それ以上とさえ感じる部分もある)綺麗で安全な街となっています。

ボニファシオ・ハイストリート

ただし、政治はまだ不安定で治安が悪い地域も少なくありません。貧困層も多い。首都マニラをはじめ、隣のケソン市やオウン銀行がある南のカヴィテ州など都市化が進んできている地域でも交通や通信などのインフラは整備の真っ只中。(特に渋滞がひどい)

さらに、経済が国外出稼ぎ労働者の送金に依存している部分も大きく、国内産業による雇用機会の創出・内需の拡大も今後の課題となっています。

このような、良い面と悪い面の両方からフィリピンの現状をみて近代化が進んだ地域はごく一部で、まだまだ多くの産業において相当な発展の伸び代があると普段から感じていたこと、オウン銀行の経営権を取得した日本人オーナーが、そんなフィリピンの経済事情に合わせてすでに数年間手堅い金融事業を続けていること、その事業によって、銀行を通じて預金者に金利を支払える根拠があることなどから本件は信頼できると判断しました。

特にこの点は慎重に確認すべきところなので、集客方法から貸し倒れリスクの管理などについて実際の資料や書類も拝見し、「将来こうなる!」という絵空事ではなく現在進行形で収益性の高い事業を進めているから高金利を還元できるという理由をすべて確認しました。

口コミや評価はあくまでその人の主観ですから、それだけでは実際のところはわかりませんよね。この私見もそうです。

ですが、預金保護や金利が支払われているということは事実です。さらに、私の場合はネット上の憶測で判断せず具体的に納得できたため、ペイオフ上限を超えてオウン銀行を活用することに決めました。

オウン銀行は有益か?口座を開設してみて思ったこと

私はすでに口座開設して正式な通帳と預金証書を受け取っているから「手堅い有益な情報だ」と言えるのかもしれませんが、チャンスかどうかはご自身の考え次第だと思います。

不安のほうが大きいなら手を出さないほうが賢明です。お金を預けたものの、毎日「大丈夫だろうか…」と気になってしまうなら、日々の生活に支障が出ますから。

一方で、

  • 手堅い預け先で増やしたい
  • リスク分散のため、少しは米ドル預金も持っておきたい

などの目的があるなら選択肢の一つとしては非常に良い。

個人的には、ペイオフ付きの銀行預金であることがやはり一番最初の安心材料でした。

誰か個人に預けて増やしてもらうという話なら絶対に手を出していませんし、もしもそのような話を聞かれてもくれぐれもお気をつけください。

本件は銀行ですから、満期時の更新や停止も入出金もすべて自分で管理できます。

米ドルでの預金先は以前から何か探していましたので、最初は「何かあっても保証されるならその範囲で日本円の一部を移動させよう」という考えから申し込みました。

それから、経営に関して直接話を聞いて確信を得たので、受け取る想定金利をシミュレーションして2口座目を作成しました。

オウン銀行の口コミや評判

(青いのが普通口座の通帳、白い紙が定期預金証書。どちらも私の実物です)

オウン銀行に限らず海外銀行口座を持つことは特別なことではありませんし、ネットの申込サポートで書類作成から受け取りまで完結できたので、その点はほかの海外口座の開設手続きよりも簡単でした。

オウン銀行の金利詳細

(ネット申し込みページの金利詳細より)

現状の金利はこちら。ペソ建預金もありますが5年のみ。米ドル建の方が選択肢が豊富です。

最低預金5000ドルから。ペイオフは個人口座で50万ペソ相当額の外貨(例えば2019年7月のレートなら約9500ドル)までは保護対象。

(25,000ドル以上で3年定期のネットバンキング画面。私の2口座目。通常金利5%+特別金利4.8%で9.8%が保証)

このような年利約10%というインパクトが強く、フィリピンという国に親しみがなければ怪しさを感じても無理はないと思います。しかし言っては何ですが、ただ単に国が違うだけで普通の定期預金と何ら変わりません。

あくまで無理のない範囲で関わるなら損はない選択肢の1つ、というのがオウン銀行の口座を持ってみて感じる印象です。余剰資金で追加も予定していますので、その際にはまた手続きに関してこちらに情報を追加します。もしも初めて申し込みをされるのでしたら、サイト内の各ページも参考になさってください。

パスポート
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