口座や定期預金の補足

オウン銀行の共同口座とは?フィリピンの預金保護(PDIC)の計算ルール

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オウンバンクの定期預金は個人名義口座の他に共同名義(複数の名義人)でも申し込むことができます。例えば、夫婦・親子・兄弟など。

知人から夫婦名義での申込について聞かれたので、サポートに確認したことを交えながら共同口座のメリットとデメリット、預金保護(PDIC)のルールなどについてまとめました。

オウン銀行の共同名義口座のメリット

共同口座(Joint Account)とは、夫婦や親子など複数の名義人で保有する口座です。

日本の銀行は基本的に単独名義(Single Account)となっていますので、普段はあまり耳にすることがないと思います。

しかし世界的には多くの銀行で共同口座を作ることができます。オウン銀行も例外ではなく、2人から最大4人までの共同名義で口座開設できるようです。

共同口座の基本的なメリットは、例えば夫婦なら二人の資産を1つの口座でまとめて管理できる、万が一どちらかが先に亡くなった時でも口座が凍結されない、子供と共同名義なら面倒な手続きをせずに資産を残せるなどが挙げられます。

しかしそれだけではありません。フィリピンの銀行で共同口座を開設すると、別の大きなメリットがあります。

それは預金保護枠の拡大です。

合計でのペイオフ(預金保険)対象枠が増やせる

フィリピンのペイオフ制度「pdic」について

フィリピンの銀行は、万が一倒産した場合でも預金者に対して50万ペソ(2019年1月のレートで約110万円相当額)までが国から返金されます

いわゆるペイオフ(預金保険)制度で、フィリピンではPDIC(Philippine Deposit Insurance Corporation、フィリピン・デポジット・インシュアランス・コーポレーション)と言います。

PDIC制度には50万ペソ相当額の外貨預金も含まれるため、オウン銀行の米ドル預金ももちろん保護の対象です。そして、共同口座を作ると個人口座とは分けて、一人当たりさらに50万ペソ分の預金保護枠が追加されます。

フィリピン預金保護(PDIC)

(LTA口座開設サポートより)

2人で口座を作る場合のトータルの預金保護額

例えば、夫婦でオウンバンクの定期預金を組む場合。

夫と妻がそれぞれ自分の名義で「夫の口座」「妻の口座」を開設をすると、各口座の預金保護上限は50万ペソ(日本円で約110万円)です。

個人口座に対する上限は50万ペソですから、仮に夫が一つ目の「夫の口座」で50万ペソ相当の米ドル定期を組み、さらに「夫の口座2」を作って預金したとしても、一つ目の口座で上限に達しているため「夫の口座2」の預金は保護対象となりません。

ところが「夫妻の共同口座」を作ると、個人口座とは別でそれぞれの名義人に最大50万ペソの保護枠が用意されます。よって「夫50万ペソ+妻50万ペソ、合計で100万ペソ(約220万円)」まではノーリスクでさらに預金することができます。

ただし、共同口座は最大50万ペソ相当額までしか預け入れることができないという上限が定められているため、実際にはそれぞれが25万ペソ相当額までしか預金できません。

つまり世帯全体でみると、「夫の口座」「妻の口座」はそれぞれ50万ペソ(計100万ペソ)、「夫妻の共同口座」は50万ペソ、合計150万ペソ(相当額の米ドル預金=直近のレートで約330万円)の範囲までが保護対象に

預金保護枠
の個人口座 50万ペソ(約100万円)
の個人口座 50万ペソ(約100万円)
夫妻の共同口座 50万ペソ(約100万円)
合計で150万ペソ(相当の米ドル=直近レートで約330万円)まで預金保護

夫婦がそれぞれの単独名義で口座を作るだけなら約220万円までの保護しかありませんが、共同口座をさらに一つ作るとトータルの保護額が1.5倍にななります。

3人で口座を作る場合のトータルの預金保護額

夫・妻・子の3人家族の場合はこうです。

預金保護枠
の個人口座 50万ペソ(約100万円)
の個人口座 50万ペソ(約100万円)
の個人口座 50万ペソ(約100万円)
夫&妻名義の共同口座 50万ペソ(約100万円)*夫の25万ペソ保護+妻の25万ペソ保護の合計
夫&子名義の共同口座 50万ペソ(約100万円)*夫の25万ペソ保護+子の25万ペソ保護の合計
妻&子名義の共同口座 50万ペソ(約100万円)*妻の25万ペソ保護+子の25万ペソ保護の合計
合計で300万ペソ(相当の米ドル=直近レートで約660万円)まで預金保護

3人で組むとそれぞれの保護枠を最大限に活用できるため、日本円換算額で約660万円まで保障されます。

オウンバンクでは何歳でも口座を開設できるため(パスポートを持っていることが唯一の条件)、このような組み合わせが可能なようです。

まとめると、個人(自分)名義口座に最大50万ペソ、自分が名義人に入っている共同口座(数は関係なし)にも最大50万ペソ。よって、自分の預金は最大100万ペソ(相当額の米ドル預金=約220万円)までがペイオフ対象と覚えておくとわかりやすいですね。

なお、個人口座を作らずに共同口座のみを開設することもできますし、共同口座を作ったあとに個人口座を作ることも可能です。ペイオフ上限とは関係なく、口座保有数に制限はありません。

共同口座にデメリットはあるの?

このような預金保護枠拡大のメリットが大きい共同口座ですが、特に目立ったデメリットが無いのも魅力です。

強いて挙げるなら、申込時には名義人全員のパスポートのコピーと署名が必要となりますので、個人口座よりも少しだけ手間が増えます。離れて住んでいる親子や兄弟姉妹で共同口座を作るなら、申込書を作ったあとにご用意ください。

共同口座開設時の手続きについて

共同口座を作るにあたって気になったところを、口座開設サポートに問い合わせて確認しました。

オウン銀行の共同口座の最大人数

共同口座申込時は、最初に「共同口座」にチェックを入れて名義人の人数を選びます。

口座の所有率

オウン銀行の共同口座の所有比率について

例えば名義人を2人にすると、「預金者名」のところが二人分の名前を書けるように2段になります。それぞれに名前をローマ字で入力して、右側をみてください。

この預金者から預入金額を送金」と書かれているところにチェックを入れた名義人の住所に、定期預金の証書や口座の通帳が送られてきます。夫婦なら同じ住所になると思いますが、兄弟や親子で組む場合は、都合の良い方にチェックを入れてください。

そして、その下の所有比率というのは、預金の持分を表しています。二人なら50%ずつや、70%と30%でも構いません。とにかく、合計で100%になるように設定します。

決済カードの名義について

ネットで口座開設を申し込む際は、VISAかマスターカードの「クレジットカードやデビットカードによる決済」か、「現地への持参入金」「ビットコイン(5BTC以上)」か「日本以外の銀行口座送金」の4つの預金方法があります。(なぜこのような預金方法なのかは、オウンバンクの口座開設に必要なものに書いています)

ビットコインや銀行送金は、ただ送付するだけなので簡単。一方、共同口座でカードを利用する際は、パターンがいくつかあります。

例えば、山田太郎(Taro Yamada)さんと山田花子(Hanako Yamada)さんが一緒に10,000ドルの定期預金を申し込む場合。

まず、申込書の作成ページでカードの必要情報を入力して「登録する」を押します。

オウンバンクの共同口座のカード決済額について

登録すると、このように使用するカード情報が表示されます。

カード決済時は1.5%の手数料がかかるため、定期預金の10,000ドルと、合わせて作成する普通預金口座に預ける100ドルを合計した10100ドルに1.5%をかけた金額が自動的に表示されています。(10,100ドル x 101.5% = 10251.5 で、端数を切り捨てて10251ドルとなっていますね)

申し込みたい金額を、上の画像のように片方の名義人が持っているカードだけを使って一括で決済しても構いません。

または、

オウンバンクの共同口座開設時に二人のカードで決済2

このように、もう一人の名義人のカードも併用してちょうど半分ずつ分けて決済することも可能です。

あるいは、

オウンバンクの共同口座開設時に二人のカードで決済

例えばHanakoさんのカードの利用枠が5125ドルに足りない場合、Taroさんのカードで7000ドル、Hanakoさんのカードで3251ドルと金額を変えて分けることもできます。(振り分ける金額を自在に変えられる

さらに、

オウンバンクの共同口座開設時に名義人以外のカードを使う

例えば子供の山田一郎のカード(口座名義人とは違うカード)を用いて決済金額を分けることもできます。

要するに、口座名義人や所有比率と決済に使うカードの名義・金額はそろえなくても大丈夫で、トータルの決済金額さえ合っていれば一人が複数枚のカードを使ったり、または法人カードで決済することもできるようです。

名義人ごとの所有率と決済額は合わせないといけないの?という相談を受けたので、問い合わせて確認しました。子供が名義に入る場合は本人がカードを持っていないことがほとんどなので、このような柔軟な対応になっているとのことです。

大人同士であれば、一般的には自分のカードで所有比率にあわせて決済したほうが良いと思いますが、「カードを持っていない」「カードの枠が足りない」など事情に応じて利用するカードや決済額を調整してください。

申込書の署名とパスポートコピー

申込書の作成が終わって印刷したら、書類の必要箇所にサインをします。この際、名義人全員がサインする箇所がいくつかありますので、書類の案内に従ってお手続きください。また、申込書と一緒にパスポートのコピーもオウンバンクへ郵送します。このパスポートコピーも名義人全員分をご用意ください。(印刷した申込書に、詳しい案内が添付されています)

オウンバンクの共同口座を申し込む

夫婦や親子、兄弟姉妹などで日本円貯金の一部を米ドルに変えてリスク分散しておきたい、また預金を折半してペイオフ枠をうまく活用しながら安心して資産を増やしていきたいなどの目的を共有しているなら、オウンバンクの共同口座は良い選択肢だと思います。

米ドル定期預金の金利
1年 3年 5年
25,000ドル未満
(275万円未満)
8.5% 9.3% 10.10%
25,000ドル以上
(275万円以上)
8.9% 9.8% 10.70%
100,000ドル以上
(1100万円以上)
9.5% 10.50% 11.50%

(日本円換算額は1ドル110円計算)

利率は個人口座と同じく上表のとおり。最低金額は5000ドルから。基本的な申込手順も個人と同じですから、新規口座開設申込書の作成方法を参照ください。

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