オウン銀行の口座開設手続きの最初の作業は申込書の作成です。ネットの口座開設サポートがとても良くできていて、画面の案内に沿って埋めていくだけです。早ければ10分もあれば完了します。
とは言うものの、初見だとつまづくところもあるかと思います。そこで私の手続き時に気づいたことや、サポートに問い合わせて確認したことを交えて一連の作業についてまとめました。申し込みをされる際は、この説明を見ながらだとスムーズです。
申込書作成手順
申込書作成の手順は大きく4つに分かれています。
申込書作成手順
- 口座開設ページへアクセス
- メールアドレスを認証する
- 申込書の作成ページに入力
- 保存して印刷する
口座開設ページへアクセスし、普段パソコンで使用しているメールアドレスを入力します。(銀行からのお知らせが届くので、携帯メールは使えません。ヤフーやグーグルのフリーメールで大丈夫です)
登録したメールアドレス宛に認証番号が届くので、その番号を口座開設ページに打ち込みます。すると申込書作成ページが開き、あとは名前や住所などを順番に打ち込むのみ。
そして最後まで終えたら、データをパソコンに保存して印刷します。
口座開設ページへ
それでは、1番目の「口座開設ページへアクセス」からご覧ください。まずはネットの申込書作成ページへ移動します。
(開いたページをブックマークに追加しておくと便利です)
このようなページが表示されましたら、中身を読みながら下へ進んでいきます。
途中に何度か「口座開設はこちら」というボタンがありますので、ここをクリックします。
「口座開設サポート料は業界最安値の50,000円のみ」と書かれていますが、自分で完結すると無料で口座開設できます。(手続き全体のサポートを依頼すると手数料が発生するようです)実際に利用した感想としては、最後まで非常に簡単でした。
メールアドレス入力→認証
「口座開設はこちら」ボタンをクリックすると、次のようなメールアドレス入力画面が表示されます。
「mail address」と書かれているところに、パソコンで使用しているメールアドレスを入力し、端にある「送信」ボタンをクリックします。
「送信」をクリックすると、画面がこのように認証番号を入力ページに変わります。この入力画面をそのままにしておいて、登録したメールアドレスのフォルダを確認します。
このようなメールが届いているかと思いますので、「確認コード」に記載されている数字を先ほどの申込ページの認証番号入力欄に入れ、端の「認証番号確認」をクリックします。
確認コードは30分経つと無効になるそうです。コードを受け取ってから30分以上経過した場合は、改めてメールアドレスを入力して再度受け取ってください。(同じメールアドレスを何度でも使えます)
認証番号が正しく入力できれば、一番上の案内が「メールアドレス認証」から「開設口座選択」へ進みます。
- 口座開設ボタンを押す
- メールアドレスを入力して送信
- 確認コードを受け取る
- 確認コードを入力して「認証番号確認」を押す
→申込書作成ページへ
申込書作成ページで必要事項を入力【1ページ目】
ここからは必要事項の入力です。冒頭には口座開設完了までの流れが書かれていると思いますので、ザッとご確認ください。
口座開設選択
最初は口座の種類と満期後の予定について。
まず個人用口座(自分の個人名義)か、共同口座(身内あるいは誰かとの共同名義による申込)かを選びます。自分だけの口座にするなら、個人用口座を選びます。
その次の口座種類は「普通+定期」以外選べません。
そして「定期預金の満期後の予定」は、「自動継続しない」か「利子は普通預金に移動して、元金だけ自動継続」の2つから選べます。
オウンバンクの定期預金に申し込むと、自動的に普通預金口座もセットで申し込むことになります。
実物はお見せできませんが、青いものが普通預金の通帳、白い紙が定期預金の証書です。
例えば3年定期を組んだなら、「自動継続しない」にチェックを入れると、3年後には元金と利息の両方が普通預金口座に戻ります。満期前にはメールで通知が届きますので、更新するかどうかを選べるようです。更新する場合は、そのタイミングでネットで手続きすれば良いとのこと。
自動継続にチェックを入れると、利息のみ普通口座に振り込まれて、元金はそのまま定期預金として継続されます。更新手続きが面倒なら、自動継続でも良いと思います。
定期預金預入金額
次は定期預金の預入期間と通貨、金額を指定します。
期間は1、3、5年のいずれか。通貨は米ドルまたはペソ。ここで改めて利率を確認してみましょう。
期間と通貨、金額に応じて利率は異なります。金額が大きく、また長くなるほど利率も良くなります。ペソの5年が最大の14%。
米ドル(USD)建て定期預金 | |||
---|---|---|---|
1年 | 3年 | 5年 | |
25,000ドル未満 (275万円未満) |
8.5% | 9.3% | 10.10% |
25,000ドル以上 (275万円以上) |
8.9% | 9.8% | 10.70% |
100,000ドル以上 (1100万円以上) |
9.5% | 10.50% | 11.50% |
この表は米ドル建の定期預金の利率です。(日本円換算額は1ドル110円計算)
ペソの方が利率が良いのですが、私は米ドルで資産を保有したいという思いがありましたので、2つの口座を米ドルで作りました。(最初に申し込んだのは25000ドル未満、2度目に25000ドル以上の口座を作成)
この年利は申し込み期間中は保証されています。つまり、例えば10,000ドルで5年組むなら1年あたり10.10%の利率が確定し、満期時にまとめて普通預金口座に振り込まれます。
例:10,000ドル x 10.10% = 1010ドル x 5年分 = 5050ドルの利子。仮にその時点で1ドル110円なら55万5500円
預け入れる金額は資産状況を踏まえ、また決済手段に応じて決めてください。
入力欄の下に赤い字で書いてあるように、定期預金とは別で普通預金口座を開設するための100ドルも同時に預けます。例えば預金額に5000と書くと、合計の決済額は5100ドルになります。10,000と書いたら実際は10,100ドルです。
普通預金の100ドルは足して書かなくて良いので、あくまで定期預金の希望額のみを入力します。
預金者名
預金者名欄に、みょうじ(姓)、なまえ(名)をそれぞれローマ字で入力します。ミドルネームは空欄で。(例:姓にYamada、名にTaro)
個人名義の場合は、「この預金者から預入金額を送金」のところに付いているチェックはそのままにします。
預金者名:姓・名をローマ字で (上がみょうじ、下がなまえです。入力欄の間違いにご注意ください)
支払い方法
預金者名の次は支払い方法です。
支払い方法はクレジットカード決済か現地への持参入金の2つ。希望の方にチェックを入れます。
クレジットカード決済にする場合は、「カード名義」「クレジットカード番号」「有効期限」「CVV(カード裏面の3桁の数字)」を入力し、「登録する」と書かれたボタンをクリックします。
すると、このように登録したカードが表示されます。
カード決済時は手数料が1.5%かかるので、「定期預金額+普通預金の100ドルx101.5%」の決済額が自動的に計算されて「このカードで●●USD支払い」と出ます。(この例では、定期預金5000ドルと普通口座100ドルの5100ドルに101.5%をかけて5176ドルになっています)
もしも一枚のカードで利用枠が足りない場合は、改めて別のカード情報を入力して登録を押します。
2枚目以降のカードもこのように追加されるので、決済額をそれぞれの利用枠に合わせて調整を。(合計金額が、申し込み金額と一致するように割り振ります)
カードの名義は口座作成者と違っていても構いません。例えば口座を作る自分がカードを持っていない場合、代わりに家族のカードを使っても問題なく申込できます。自分のカードの利用枠が足りない場合に別名義のカードで不足分を補うことも可能です。また、口座そのものは個人名義でしか作れませんが、法人カードでも決済できます。
(サポートに問い合わせて確認しました。あくまで預金の手段としてカードを使用するだけなので、このような柔軟な対応になっているそうです)
ビットコイン・海外口座振込を利用する場合
ビットコイン(最低5BTCから)での入金は、「現地での入金」にチェックを入れて、備考欄にその旨を記入します。
銀行振込(日本以外の銀行のみ対応)の場合も同じく「現地での入金」にチェックを入れて、備考欄には「海外銀行送金の申込みであること、送金元国名、送金元銀行名、送金元口座番号、口座名義」を入力します。そして、申込書作成後に指定された入金先に「定期預金額+普通預金口座作成の100ドル+手数料200ドル」を合算したものを振り込みます。
確認事項
支払い方法の入力を終えたら、次は確認事項にチェックを入れていきます。
これら4つにチェックを入れたら「次へ」をクリックします。
申込書作成ページで必要事項を入力【2ページ目】
「次へ」をクリックすると申し込みの2ページ目へ進みます。このページの入力が済んだら手続きは完了です。
個人情報
「個人情報」のところには先ほど「預金者名」で入力した自分の名前が書かれています。正しいかどうか再確認を。
生年月日の数字を選んで、性別、既婚・未婚の区分にチェックを入れます。
個人情報:預金者名が自動表示
生年月日:数字を選択
性別:男性・女性
既婚未婚:未婚・既婚・その他
現住所
次は住所の登録です。ここで入力した住所に通帳と定期預金の証書が届くので、ローマ字で正しく入力していきます。
郵便番号を入力して「①次へ」をクリックすると、自動的に住所の一部が表示されます。まず、その自動表示されたものが正しいことを確認し、足りない部分を自分で入力します。
ここでは、
532-0001
大阪府大阪市
淀川区テスト町
1-2-3
▲▲マンション505号室
に住んでいると仮定して、書いています。
郵便番号を打ち込んで「次へ」を押すと、都道府県にOsaka Prefecture(Prefectureは"府"や"県"という意味)、市区町村にOsaka、町名にYodogawa Ward(Wardは"区"という意味)という単語が自動で出ます。
しかし、区よりも下の町名は自動では出ません。
そこで「Test-Cho(テスト町)」を自分で書くのですが、それはYodogawa Wardの手前に入れて、コンマをつけます。
なぜなら、英語圏の住所表記では順番が日本と反対になるためです。
丁目番地に数字を入力し、マンションに住んでいるなら部屋番号も。(マンション名は省略できます)
すべて入力したら、「③英語表記住所を作成する」をクリックして英語圏の書式の住所を出力します。
その住所が「505 1-2-3, Test-Cho, Yodogawa Ward, Osaka, Osaka Prefecture 532-0001, Japan」となっていて、Test-Choがちゃんと番地の次に来ていますから、正しく入力できていることがわかります。(画面上は途中で切れていますが、横にスライドすると残りも全部あります)
コンマが抜けていると正しく出力されない場合があるのでご注意ください。
この例のように、郵便番号から住所が全部自動で出ない場合(市と区が含まれている場合など)は、足りない部分をこの例のように正しい位置にローマ字で書きます。(また、県や区によってはPrefectureやWardという単語が自動表示されない場合もありますが、抜けたままでも問題ないです)
本籍地
続いて、本籍地も入力していきます。
もしも現住所と本籍地が同じなら「現住所をコピーする」をクリックします。(私の場合は現住所と本籍地が違いますが、現住所のコピーで無事に口座開設できました)
現住所:現在の居所をローマ字で正確に入力(ここに通帳と証書が届きます)郵便番号から自動表示し、残りを埋めて「英語表記住所を作成する」をクリック
本籍地:現住所と同じようにローマ字で入力。現住所のコピーも可。その後「英語表記住所を作成する」を押す
出生地〜GSIS番号
出生地が日本ならそのままで、それ以降のTIN、 SSS、GSISは空欄のままで。
配偶者情報
既婚なら、配偶者の名前をローマ字で、そして生年月日や職業などを入力します。未婚なら空欄のままにします。
既婚者の場合、配偶者情報を入力
母方の旧姓〜扶養家族
母方の旧姓の欄には、母親の結婚前のみょうじ、そしてなまえをローマ字で入力します。
扶養家族がいれば、続柄を選んで、名字と名前をローマ字で入力します。
扶養家族番号は空欄のままにします。
母方の旧姓:姓名ともにローマ字入力
扶養家族1~3:子や親など扶養家族がいれば、続柄、名前、生年月日を入力。3人以上は省略
連絡先詳細
電話番号入力欄は、例にならって最初のゼロを省略して番号を入力します。例えば090-9876-5432という番号なら、90-9876-5432と入力します。
メールアドレス欄には、パソコンで閲覧できるアドレスを入力します。(最初に入力したメールアドレスと同じもので構いません)
電話番号:固定電話を持っているなら入力(省略可)
携帯電話番号:携帯電話番号を例のように入力
電子メールアドレス:パソコンのメールアドレスを入力
金融細目
連絡先を入力したら最後は金融細目(職業情報)を入力していきます。
まず収入源。会社勤めや会社役員なら「給与」、自営なら「自営業売上」などの区分を選びます。
職業、雇用状況など該当するものにチェックを入れて、会社名や屋号をローマ字・英語で入力します。
「雇用主の名前」ところは会社勤めなら社長の名前をローマ字で、自営なら空欄のままにしておきます。
収入源:選択肢から選ぶ
職業:選択肢から選ぶ
雇用状況:選択肢から選ぶ
会社名:ローマ字で
雇用主の名前:社長や代表の名前をローマ字で(自営なら空欄で構いません)
続いて業種を選択肢から該当するものを選びます。
事業年数は会社設立からの年数、個人事業ならその仕事を始めてからの年数です。(おおよそで問題ありません)
会社の所在地や連絡先は、本社でもお勤めの営業所でも大丈夫です。所在地は、ご自身の住所と同じように郵便番号を入力して「次へ」をクリックし、丁目や番地などの不足分を手入力します。そして「英語表記住所を作成」をクリックしてください。
電話番号は自分の連絡先と同じです。最初のゼロは省略し、残りを入力します。そして役職を選択肢から選び、勤続年数をおおよそで入力すると完了です。
なお、口座開設にあたって会社の住所や電話番号宛に連絡は来ませんでした。
業種:選択肢から選ぶ
事業年数:会社の創業からの継続年数、自営なら起業からの年数
会社住所:本社あるいは営業所の所在地をローマ字で
会社電話番号:電話番号
役職・階級:選択肢から選ぶ
勤続年数:その会社での勤続年数、自営なら起業からの年数
職業欄についての補足
主婦の場合
配偶者の収入源にチェックを入れます。(例えば配偶者がサラリーマンなら"給与"、年金受給中なら"年金"にチェック)そして職業は専業主婦にチェックを入れて、それ以降の雇用状況などは全て空欄でよいそうです。
会社勤めで副業している場合
会社の情報を入力したくない場合、副業に関する情報を入力しても問題なく口座開設できます。(所在地や連絡先は自宅を記入)
ここまで済んだら入力作業は終わりです。上から下まで改めて入力内容をザッと確認し、「次へ」をクリックします。
確認と修正・保存と印刷
「次へ」をクリックすると、最終確認画面に進みます。
「確認画面・編集」という見出し以下に、自分が入力した内容が表示されているので、正しいかどうかを改めてご確認ください。特に名前と住所。記入した現住所に通帳と証書が届きますから、番地や部屋番号などまで再チェックを。
間違いを見つけたなら、修正して一番下の「更新」を押します。
間違いがなければ、ここで入力した情報に基づいて申込書を印刷します。
すぐに印刷できる場合
パソコンがプリンタに接続してあるなら、一番上の「申込用紙を表示して印刷」と書かれた赤いボタンをクリックして書面を表示し、印刷ボタンを押してデータを紙に印刷します。その後、申込書データを念のため保存しておきます。
- 入力内容の再確認する
- 「申込用紙を表示して印刷」を押す
- 印刷する
- 「申込書をダウンロードして保存」を押して、データを保存しておく
すぐに印刷できない場合
パソコンがプリンタに未接続で印刷できない場合は、画面上の2段目の「申込書をダウンロードして保存」をクリックして、パソコン上にデータを保存しておきます。あるいは、一番上の「申し込み用紙を表示して印刷」を押して申込書を表示させ、その画面から保存することもできます。
そのデータをUSBメモリなどに移して、コンビニのプリンタなどで印刷を。
- 入力内容を再確認する
- 「申込書をダウンロードして保存」を押す
- 申込書データをUSBメモリなどに移す
- プリンタに接続して印刷
自宅のパソコンで申し込み作業をするなら、入力が済んだらとにかくダウンロード保存しておくと安心です。
注意
使用するパソコンによっては、「申込書をダウンロードして保存」のボタンを押してもうまくダウンロードできない場合があるようです。その際は、「申込書を表示して印刷」の方をクリックしてモニター上に申込書を表示させ、画面端のダウンロードボタンを押してください。
ダウンロードが無事に完了すれば、元の画面へ戻ってください。
そして、保存が済んだら水色の「印刷完了後、次へ」ボタンを必ずクリックします。
このように表示されると入力作業は完了です。お疲れ様でした。
これは私が申込んだ際の現物。ここまで所要時間は、初めて申込書を作った際は15分程度でした。2度目はすでに分かっていたので10分もかかりませんでした。
プリントアウトできましたら、次はこの書類の必要な箇所に署名していきます。
口座開設手順(ネット完結)
- 用意するもの
- 申込書の作成
- 申込書にサイン(次)
- 申込書を送る
- 待つ(メール受信)
- 通帳を受け取る
ここまでの解説に沿ってとりあえず申込書を作成されるなら、以下よりお進みください。